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国際学会に参加してみよう(ECR2019参加の経験を例に)

国際学会

この先、コロナの状況がどうなっていくのかはまだ不明瞭ですが、今回は国際学会の話を少ししていこうと思います。

研究発表を続けていくうえで、論文などとともに分かりやすい実績として、国際学会への参加、発表はだれしも一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
しかしいざ発表してみよう!と考えたとき、職場や親しい知人に国際学会の発表経験がある方がいればよいのですが、そういった方がいない場合、参加、発表のやり方や難易度、学会にかかる金銭的負担など、多くのことがわからず、挫折してしまう方も多いのではないでしょうか?

そこで今回、学会の選択から参加までの流れ、実際にかかった費用などに関して、私が直近で参加した国際学会(ECR2019)を例に挙げて説明していきます。

まずは国際学会を検索、ピックアップ

一口に国際学会といっても色々ありますが、放射線系でメジャーなものを中心に検索していきます。

この時アジア系は抜きで検索しました。その理由として、アジアなら横浜で春に開催される総会でいいのでは?と個人的に考えているためです。

で、とりあえず現状参加できそうなところ(演題出せそうな学会)をピックアップしました。

RSNA :Radiological Society of North America

ISMRM: International Society for Magnetic Resonance in Medicine

ECR  : European Congress of Radiology

ISRRT :International Society of Radiographers and Radiological Technologists

で、ISRRTは2年に1度なので除外しました。残り3つの参加費用、acceptの難易度を比較していきます。

各学会の比較、選択

学会参加費の比較

研究系の資金が乏しい施設にとって、金銭的な問題は常に付きまとうため、可能な限り安く済ませたい、ということで各学会の参加費から調べました(2018年時点のデータ)。

以下に図で示します。

以上の結果をまとめると、

RSNA :3万円くらい

ISMRM : 全日参加すると15万円くらい

ECR   : 1万3千円くらい(ただし、accept確認してからなら3万6千円)

といったところでしょうか。

後は旅費ですが、開催場所が固定のRSNA(シカゴ)、ECR(ウィーン)に関してはECR(ウィーン)の方が旅費は安いです。

開催場所が変動するISMRMはその年によりますので、その都度比較する必要があります。

しかしISMRMは参加費がRSNA,ECRに比べ、かなり割高のため、多少旅費が変わってもトータルで考えればRSNA、ECRより安くなることはないでしょう。

ということで、価格で考えるとこの中ではECRが最安となります。

演題のアクセプト率(難易度)の比較

次に難易度(アクセプト率)を比べていきます。

私が学会誌やネットで調べた限りでは

RSNA  : accpet20~35%

ISMRM  : accpet70~80%

ECR    : accpet70~80%

といったところでした。

※これは私が調べた範囲内の学会誌やネット上の情報を基に作成しているため、正確とは言えません。あくまで参照程度にととどめるようお願いします。

この結果からRSNA以外なら高い確率でacceptされそうです。

以上の情報より、私は難易度が比較的低く、かつ費用も最安のECRを選びました。

ECRに演題登録、実際に参加するまでの流れ

ECRの演題形式および、演題申し込み、acceptから実際に参加するまでの流れを図に示します。

少し面倒なのは演題登録で、PowerPointで登録するのではなく、目的、方法、結果、考察、結論、参考文献、図表、これらに対しそれぞれ独立した入力フォームがあり、それぞれ登録していく形式で、イメージとしては短い論文を書くような感じでした。

なので、早めに準備しておくことをおすすめします。

学会会場の様子

こちらが参加証と学会会場です。学会会場では参加証のQRコードで入室などを管理、確認されます。

せっかくの機会、ECR名物?リンゴをかじりながら学会会場を見て回りましょう。

大まかな説明でしたが雰囲気は伝わりましたでしょうか?

今回の学会にかかった費用も参考までに下図に示します。

16万円くらいで参加できました。これに観光や食事、お土産など雑費込みで20万円ちょっとといったところです。

注意点として、これは演題acceptされる前に自分ですべて予約、手配した場合の金額になります。コロナでどのように変わるかわかりませんが、従来は12月半ばに演題のacceptメールが届きますので、そこから予約するともっと割高になります。

参考までに、知り合いの方は演題accept後に旅行代理店経由で手配したところ3泊5日で20万円後半(27万円くらい?)くらいだったらしいので、演題が通るか自信がない、acceptを待ちたい方は20万円以上かかるのを覚悟する必要があると思います。

学会の余った時間を使って旅を満喫しよう

ここからは学会の空き時間に観光したお話、簡単な旅行記です。

まず羽田からの直行便でウィーンに行くと朝の6時前にウィーン空港に到着します。

DSC_0482

市内までは30分程度、さすがにこの時間(7時過ぎ)にホテルにチェックインすることも難しいため、ホテル(Novum Hotel Prinz Eugen Wienに5泊しました)の最寄り駅、ウィーン中央駅のロッカーにスーツケースを放り込み、ブラスチラバチケットを購入、ついて早々国境を越えます。

ちなみにもともとコインロッカーを使用する予定でしたので、空港からのチケットを買うときに紙幣を崩して硬貨を用意しておきました。コインロッカーは硬貨のみ対応だったと思います。

ロッカーに荷物を入れて閉じれば写真のようにカードが出てきますので、なくさないようにしましょう。

で、ウィーン中央駅から電車に揺られ1時間ちょっと。9時前くらいだったかな?

スロバキアの首都、ブラスチラバ駅に到着です。

小さな街なので徒歩でも十分移動可能です。歩くのがしんどい!という方は路面電車やバスを使いましょう。
このとき写真にあるブラスチラバチケットを買っておけば市内の公共交通機関もこのチケットで乗車できます。

ちなみに私は歩きました。グーグルマップは偉大ですね。迷うこともありません。
小さな街なので半日もあれば主要な観光場所が回れてしまいます。

歩きだとさすがに疲れますので、途中でちょっといい感じのカフェで一人ケーキやコーヒーを楽しんだり、電車の時間まで駅近くのpubでランチしたりと優雅に過ごします。

ブラスチラバは比較的物価が安く、写真にある黒ビールが1€程度でした。ソーセージには大きなバケットが2つついて5€程度だったと思います。

学会の隙間時間にウィーンの観光、食べ歩きをしました。基本は1人で行動していました。

ちなみにザッハトルテで有名なホテルザッハーのカフェですが、昼から夕方にかけてかなり混みます。なので、朝に立ち寄るか、カフェ以外でもホテルザッハーのサロンもしくはホテルザッハー内のバーでもザッハトルテを食べることができますので、待つことが苦手な方はそちらを利用しましょう。

ウィーンは治安も良く、町並みも綺麗で観光名所も多いため、初めて海外に行く方、特に1人で学会に参加、旅行する方にはおすすめです。

反対にRSNAが開催されるシカゴは治安が少し悪く、ショッピングにはいいですが観光名所は少なめなので、海外に慣れていない、さらに1人で学会に参加する方にはちょっと不向きかと思います。

学会参加とともに旅行を楽しみたい!という方は学会が開催される都市についてもある程度調べていくことをおすすめします。

最後に

国際学会に演題を出して参加するには、参加登録から演題登録など初めてだと分からないことだらけだと思います。
特に職場や周囲に経験者がいない場合、自分で調べて参加、出張の手配をするのはかなり大変です。

しかしそこであきらめずに頑張れば国内では体験できないようなことが多く体験できます。
演題登録等、労力は大きいですが、実績にもなりますし、普段いけない海外にも堂々と出張として休暇を取って訪れることができるというメリットもありますので、皆様も一度挑戦してみてはいかがでしょうか?

ちなみに私はISRRT2020に演題がacceptされて参加予定でしたがコロナの影響で延期になりました。
来年開催されるとのことですが参加できるかはまだ未定(職場の許可という意味で)ですが、もし参加できたらその時はまたブログにupしようと思います。

もし「自分も参加します!」という方は来年、会場でお会いできるのを楽しみにしています。

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