PR

小中規模施設でも学会発表から論文までを目標とすべきか?

学会・論文関連

基本的に学術研究の最終目標は論文であるといわれていますが、指導者や経験者がいない小中規模施設にとって、論文は学会発表と比較にならないほどハードルが高くなります。
今回はそんな苦境を乗り越えてまで論文作成した方が良いのかについて私見を述べていきます。

※この記事での論文投稿は査読ありを前提として記述していきます。

研究者として考えるなら論文作成は必須!

大前提として研究者ならば論文作成は必須です。
その理由として、どんなに素晴らしい仮説、検証をし、学会発表したとしてもそれを論文にしなければ何の意味もなく、学会発表は自分の研究に対する意見、反応を集積する場であり、研究成果として正式に残す場ではないという考え方が研究者の中では一般的です。
さらに厳しい意見として、研究発表の正式な場は論文であり、論文を書かないということは、研究を終えていない、研究していないことと同意着だという意見もあります。

そのため、研究者方面(大学や専門教員、メーカー開発等)に所属している方、もしくは将来そちら方面に転職したい方は、論文の数(もちろん質も)は個人の研究活動、研究遂行能力、業績を評価する一つの目安となるため、最終目標として論文のアクセプトを視野に入れて活動すべきです。

小中規模施設では割に合わない場合が多い

反対に小中規模施設に所属し、転職したとしても研究者方面を目指さず、臨床の技術、知識を売りに転職、給与交渉する場合には、論文の労力に伴うメリットは少ないです。

まず論文作成(もちろん査読あり)は学会発表よりもかなりの時間と労力、精神力が必要となります。あくまで個人的な感覚ですが、学会発表の時間、労力を1としたら論文作成は少なくても5、査読が長引くと10以上はかかります。さらにここまでしてもアクセプトされない可能性も学会発表より数段高いです。

で、ここまでして論文がアクセプトされたとしましょう。専門に特化した小中規模施設でない限り、はっきり言ってそこまでの実績が求められることがなく、正しくその価値を理解し、評価してもらえることはあまりありません。

特に和文論文(日本の雑誌で抄録のみ英語等)だった場合、下手をすると海外での学会発表とそれに伴うDOI(Digital Object Identifier)の方が評価されたりもします。

海外学会発表はハードルが高いのでは?と考える方もいらっしゃいますが、きっちりと参加学会の下調べをして、ある程度慣れてしまえば論文を書くより数段楽であり、学会参加を名目にある程度の休暇と小旅行も楽しめるという特典もあります。

以上のことを踏まえると、よほど強い意志(向上心)がないかぎり論文作成には手を出さないほうがいいです。半端な気持ちでは、周りに協力者がいない場合、必ず挫折します。
逆に協力者がいる場合は最低でも論文投稿までは持っていく必要がある(自分だけのものではないため)ので、アクセプトの有無は別として、投稿までは何とか持っていけると思います。

最終的には論文作成は自分の意思次第

さんざん色々書きましたが、結局は自分次第です。将来を考え、多くの可能性(転職含め)を作っておきたい、自分がこの仕事をしてきた証として誇れる何かを残したい!というなら苦労はしますが論文は分かりやすい実績になります。
反対にそこまでの強い気持ちはない、研究方面への転職も考えていないが、いざ転職や待遇などの交渉のために実績はあるほうが良いというくらいなら、学会発表でも十分だと思います。

学会に行くと大体が研究は論文まで書いて完成だという意見や講演をよく耳にします。
確かに研究者としては正しいですが、小中規模施設で指導者も経験者もいない孤独な環境でメリットも少ない中、そこまでの強い目的意識をもって論文に取り組めるのか?無理をしてまで論文を作成しなくてもいいのではないか?と個人的には考えています。

次回は実際に小中規模施設で指導者も経験者もいない環境での論文作成~アクセプトまで、どのような感じなのか、私の体験をもとに記事作成してみたいと思います。

よろしければフォローの方、お願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました