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職業としての学問とは?働く意義とは?もう一度改めて考えてみる

学会・論文関連

昨今の世間情勢や動向(報道や専門家の政治、世間とのかかわりなど)から、学問に携わる人間、専門家がどうあるべきか、また自身を鑑みて現在の職業(働き方と意義)、web研究会などでの講義や学会発表(人に教える、伝えるということ)などに関して少し思うところがあり、昔読んだ本やその関連の本に関して、改めて読み直してみました。

職業や学問、学者の在り方を見つめなおすときにおすすめの本

学問、教育とは、学者とはどうあるべきか、働き方等について見直す・・・

そんな時に読みたい本として、私個人のおすすめは、マックス・ウェーバーの「職業としての学問」(岩波文庫)も良いですが、「新装版[現代訳]職業としての学問―格差が身近になった現代に「働く意味」をいかに見出すのか 」もおすすめです。それと「マックス・ウェーバーを読む」です。

「職業としての学問」は、内容に関してはネタバレになるので省略しますが、教育に関わっている(研究会などの講師をする方も含め)人、また大学の授業で学ぶことよりも、社会貢献やまちづくりを優先的に行うべきと考えている方(大学生や社会人含め)に、このような考え方があるということもこの本を読むことで知っていただきたい本です。

「マックス・ウェーバーを読む」は、著書では少し難解なマックス・ウェーバーの代表作の数々(プロ倫、職業としての学問など)を分かりやすく、丁寧に解説しており、ウェーバーの思想を知るための入門書としては大変良い本です。特に主観を極力挟まず、解説に徹しているところがお気に入りです。

昔と違い、現代ではデジタル書籍なら読みたい時にすぐ読める(しかも安い)という読書をするうえで大変良い環境になったなと思う今日この頃です。

学問で成果を上げるには何が必要か?教育とは何か?

最近では学校(特に大学)で学ぶということ、働くということに関して様々な意見や価値観があり、大学自体を無駄だと語る方、効率を求めることを最上としている方も出てきています。それもある一面としては正しくもあるのでしょう。しかし、そんな時代だからこそ一度こちらの本に目を通してみてはいかがでしょうか?学問とはどのようにあるべきか、学者とは社会、政治とは・・・

マックス・ウェーバーの著書にある「教師は予言者や煽動家であってはならない、教師と指導者を峻別し、自分の知識や学問上の経験を聴講者らに役立たせることが教師の使命である」という部分は、最近の報道や専門家の在り方を鑑みると色々と考えさせられます。専門家としてそれでよいのか?自分の学問の知識や経験を、自分の政治的見解を押し付けることに用いていないか・・・

今回紹介したマックス・ウェーバーの著書に賛同できる部分、できない部分あるでしょうが、考えを見つめなおすという意味では有意義だと思います。少なくとも学問や教育に携わるならば多くの知見と価値観を理解し、議論する姿勢が重要だということがこれらの本より学べると思います。

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