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今後の研究会、学会参加はどうなる?

学会・論文関連

この情勢の中、勤務時間の延長、感染対策、感染リスクへの恐怖など、皆さま大変な時間を過ごしておられると思います。私も日常の中でかなり気を使いながら業務にいそしんでいます。

こんな時にこの内容?と思われそうですが、息抜きを兼ねてこのブログのテーマの学会に関する考察を少し書いていきます。

研究会や学会参加(特に小中規模施設)は厳しくなる!!

昨今の世界情勢を鑑みるにweb開催の研究会や学会ならいざ知らず、現地に行って参加する会場型の研究会や学会参加(特に小中規模施設)はますます厳しくなりそうです。

色々理由はありますが、

  1. 感染のリスク
  2. 学会参加の意義<病院側のデメリット
  3. 収益の低下

が主に考えられます。

それぞれ簡単に説明していきます。

感染のリスク

これは言わずともわかると思いますが、この騒動はしばらく収束しないでしょう。

経済面を考えれば、段階的には自粛解除していくでしょうし、世論も落ち着いてくるでしょうが、医療関係者の中では長期戦を覚悟しているDrも多くいらっしゃいます。中には家族にうつさないためにアパートを借り一人暮らしを始めたDrもいらっしゃいます。

そんな中「研究会、学会に参加する=大人数で集まる場所に行く」というリスクを病院側は簡単には許容しないでしょう。

学会参加の意義<病院側のデメリット

1と重複しますが、研究機関や企業、大学、大病院、ある分野の専門病院なら最新の研究による医学の発展という側面から、許可が出る可能性も十分あると思います。

しかし、小中規模の特色のない病院からすれば、わざわざリスクを負ってまで学会に参加させる意義はなくなります。そのため、これまでは協力的で、学会参加させてもらえた、出張費が出ていた施設においても、出張自体認められないケースが増えてくるでしょう。

収益の低下

これは世間一般(医療関係者は認識しているでしょうが)では、あまり認識されていませんが受け入れしている施設、受け入れていない施設、どちらも収益が低下しているという現実です。

受け入れ施設では、感染のリスク対策のための資材調達、場所の確保、患者一人に対する診察時間の増加、人員の確保の必要性、それによるその他の疾患の検査、治療の減少により収益は低下しています。

受け入れしていない施設においても、発熱などの患者に対する対策や感染対策にかかる時間と労力、資材の消費、それ以外にも感染リスクを恐れ、慢性疾患の患者さんの来院が減少するなど収益は低下しています。

さらに感染者が出た場合、濃厚接触者は自宅待機となり、病院なら一部、もしくは外来すべて閉鎖、Dr一人のクリニックだとクリニック自体を2週間閉める事態となり、そうなれば廃業せざる負えない施設も出てくると考えられます。

これらを鑑みて、小中規模施設の学会参加は厳しくなっていくでしょう。そしてひとたび参加しなくなってしまうと施設側も人件費や休みのことも考えると、今後も別に参加させなくていいのではないかという流れになっていく可能性は十分にあります。

Web開催の研究会、学会にも参加していくことも重要!!

終わりが見えない現状にweb開催の研究会や学会も増えてきていますし、今回の出来事を機会に今後も増えていくでしょう。

この騒動が収まった時、今まで通り学会に参加するために、そういったweb開催の研究会や学会にも積極的に参加、実績を作っておくことが重要です。実績があれば今まで通りの会場型学会の参加に対する病院への説得も多少容易になります。

それとweb開催の学会に関しても病院側にきっちり申請して参加、可能なら経費請求(登録費など)することも忘れずに!!「経営が苦しいから経費として出すことは無理!!」といわれるかもしれませんが、それなら「余裕ができれば、またお願いします。」といっておけば少なくとも学会参加については許容してもらえるでしょうし、余裕ができれば出張費も出してもらえるかもしれません。

大変な時期だからこそ今後の計画もしっかりと!!

今回の影響で病院も経営が苦しくなり、閉鎖やリストラなども十分考えられます。

この大変な時期こそ、時間がない中でも自分のために先を見据えて計画を立てて行動していきましょう。

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